結婚式での袱紗の正しい使い方
Share
結婚式に招かれた際のマナーは、
主賓の祝いの席をより喜ばしいものにするため、招いてくれた方へ失礼のないようにするため、
日本の伝統的な礼儀として覚えておくべきことでは無いでしょうか。
特にご祝儀袋を袱紗(ふくさ)に包むことは、相手に対する敬意を示す大事な習慣です。
さらに袱紗の使い方や、ご祝儀袋の渡し方にはいくつかのポイントがあります。
以下では、袱紗の選び方から実際の使い方、渡し方までを順を追って詳しく説明できればと思います。
いざというときに役立てていただければ幸いです。
袱紗とは?
贈り物や書状などを包んで相手に渡す際に使用される布で、日本の伝統的な礼儀作法に必要な道具の一つです。
もともとは書状や手紙を保護するために使われていましたが、
現代では主に慶弔の際に金品を包むために使われています。
結婚式でも「祝儀袋」を包むために袱紗が使われ、礼儀と敬意を示すためのものとされています。
結婚式で使う袱紗の選び方
結婚式のような慶事では、明るい色の袱紗を使います。
具体的には、赤、ピンク、オレンジ、黄色、紫などの暖色系が一般的です。
これらの色は祝い事にふさわしい色とされており、相手への祝意を示す意味があります。
袱紗の基本的な使い方
1. ご祝儀袋を準備する
ご祝儀袋にはお祝い金を入れて、しっかりと封をします。
新札を使うことが望ましく、新しい門出を祝う意味合いを持っています。
お札は、人物の顔が包んだ際の表になるように入れましょう。
2. ご祝儀袋を袱紗に包む
まず袱紗を広げます。袱紗には正しい包み方がありますので、これに従って丁寧に包みます。
結婚式の場合は、袱紗の四角形の対角線上にご祝儀袋を置き、左側、上側、下側、右側の順に折り込んで包みます。
渡す際のマナー
結婚式当日に会場で受付にてご祝儀を渡す際、次の手順で渡しましょう。
1. 受付での挨拶
受付に着いたら、まず招かれたことへの感謝と、お祝いの言葉を伝えて挨拶をしましょう。
2. ご祝儀袋を取り出す
挨拶が済んだら、袱紗からご祝儀袋を取り出します。
※この際、袱紗に包まれたまま渡すのは失礼にあたるため必ず取り出してから手渡します。
注意すべき点
結婚式でご祝儀を渡す際、いくつか注意しておきたい点があります。
1. 袱紗の持ち運び
結婚式に持参するバッグに、袱紗を入れておくと安心です。
混むといったことはあまりないでしょうが、特別な言葉を告げたい場合には余裕を持って会場に到着するよう心がけましょう。
2. ご祝儀の金額
祝儀の金額は一般的に3万円が相場とされています。
ただし友人や親族の関係性によって異なる場合ももちろんあります。
適切な金額を包むことが大切です。
袱紗を使う意味とその心
袱紗を使ってご祝儀袋を包む行為には、単に物を保護するという実用的な意味だけでなく、
相手への敬意を示すという深い意味が込められています。
包むことで、中身を直接見せず、慎重に扱っているという姿勢が相手に伝わるのです。
また袱紗を開く動作には「慎重さ」や「配慮」の象徴としての意味もあり、
古くからこの所作にこそ、日本人の美徳が宿るとして重んじられてきました。
こうした伝統的な作法を守ることは、現代でも礼儀正しい振る舞いとして評価されることでしょう。
結婚式という人生の一大イベントに参加するにおいて、
袱紗を使った正しいマナーを実践することは、相手に対する最大の敬意を表す方法の一つではないでしょうか。
今では絶対に必要とは言わなくなったものかもしれませんが、
いつどのような場面でマナーを重んじることが起こるかわからないものです。
この紹介・説明がわずかでも記憶に残っていれば、袱紗の使用方法を覚えていただければ幸いです。